フリーランス新法がついに施行!知らないと損する5つのポイント
こんにちは!トータル山本です。
前回の投稿から少々?時間が経ってしまいました。
仕事が立て込むと時間が無くなるのが、フリーランサーのつらいところという感じです。
さて、2024年11月1日に施行された「フリーランス新法」について、もうチェックしましたか?
この法律、正式名称を「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律」と言いまして、フリーランスとして働く私たちの環境を良くするために制定されたものです。
でも正直、内容が多くて少し分かりにくい…。
そこでこの記事では、ポイントをかみ砕いて解説していきます。
知らなかった!で終わらせるのではなく、「これは使える!」と感じてもらえる内容にしていきますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。
まずは「そもそもフリーランス新法って何?」からスタートしましょう!
1. フリーランス新法とは?
まずは「フリーランス新法」が何のために作られたのか、その背景を簡単に解説します。
この法律が誕生した理由、それはフリーランスの働き方が日本社会で一般的になった一方で、法的な保護が追いついていなかったからです。
例えば、報酬が支払われない、契約内容が一方的に変更されるといったトラブルが後を絶ちませんでした。
また、フリーランスは雇用契約ではなく業務委託契約を結ぶため、労働基準法などの適用外になるケースが多いという問題もありました。
そこで制定されたのが「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律」、通称「フリーランス新法」です。
この法律は、フリーランスの権利を保護し、より安定した就業環境を整備することを目的としています。
大きく分けて以下の2つの柱があります。
- 発注事業者との取引の適正化
- フリーランスの就業環境の整備
つまり、取引や就業環境に透明性を持たせ、不当な扱いを減らすことが、この法律の狙いです。
では、具体的に何が変わるのかを次の章で見ていきましょう。
2. 具体的に何が変わるの?5つのポイント
フリーランス新法が施行されたことで、特に注目すべき変更点が5つあります。
これらを知っておくだけで、契約時やトラブル時に大いに役立つはずです。
取引条件の明示義務
発注事業者は、フリーランスと取引を始める際に、業務内容や報酬額、納期などを明確に伝える必要があります。
これは口頭だけでは不十分で、書面や電子メールなど記録に残る方法での提示が必須です。
例えば、今まで「報酬はこれくらいの予定です」といった曖昧な約束があった場合でも、法律に基づき正式な契約書を求められるようになります。
これにより、「こんな話は聞いてなかった!」というトラブルを防ぎやすくなります。
報酬の支払い期限の明確化
これも大きなポイントです。
発注事業者は、原則として業務完了から60日以内に報酬を支払わなければなりません。
もし60日を超える場合でも、フリーランスの同意を得ることが条件になります。
これまでは支払いが何カ月も遅れるケースが珍しくありませんでしたが、このルールのおかげで安心感が増しました。
禁止行為の明確化
発注事業者に禁止される行為が明文化されました。
例えば、以下のようなことが禁止されています。
- 優越的地位の濫用
- 報酬の減額や不当な内容変更の強要
- 契約条件の一方的な変更
こうした規定があると、「弱い立場だから仕方ない」と諦めていた状況を改善する手助けになります。
就業環境の整備
発注事業者には、フリーランスが働きやすい環境を整える義務が課せられました。
具体的には、以下のような支援が含まれます。
- 育児や介護と両立できる配慮
- ハラスメント防止の相談窓口の設置
- 能力開発に関する支援
これにより、フリーランスとして働きながらも生活のバランスを保ちやすくなります。
取引記録の保存義務
発注事業者は、フリーランスとの取引に関する記録を3年間保存する義務があります。
これは、トラブルが起きた場合に適切な対応を行うための仕組みです。
「書面の契約なんていらない」という軽い感覚で取引を進める発注者も減るでしょう。
これらのポイントを押さえておけば、契約や仕事に対する不安がグッと減りますね。
次は、この法律がフリーランスにどんなメリットをもたらすのかを詳しく見ていきましょう!
3. この法律がフリーランスにとって重要な理由
フリーランス新法の施行は、単なるルール変更ではありません。
これまで曖昧だった契約のルールを明確化することで、フリーランスにとって大きなメリットをもたらします。
ここでは、その具体的な理由を見ていきましょう。
契約トラブルの防止
これまで、契約内容が不明確なまま仕事を進めてしまい、後々トラブルに発展するケースが多く見られました。
特に、報酬が支払われない、納期後に無理な修正要求をされるといった問題が頻発していました。
フリーランス新法では、取引条件の明示が義務付けられたため、こうした問題を未然に防ぐ効果が期待されています。
「契約時に記録を残しておく」という習慣が、フリーランスと発注事業者の間で広がるでしょう。
安心して働ける環境の実現
報酬の支払い期日が法律で定められたことで、金銭面での不安が軽減されます。
また、発注事業者が就業環境の整備を行う義務を負うため、フリーランスにとってより働きやすい環境が整うのもメリットです。
例えば、育児や介護などの事情を抱えるフリーランスでも、適切な配慮を受けながら働くことが可能になります。
これにより、「フリーランスだから仕方がない」と諦めていた状況を変えるきっかけになるかもしれません。
社会的地位の向上
法律の保護対象になることで、フリーランスの社会的な認知度や信頼が向上します。
特にこれまで、労働基準法などの対象外とされていたことで不安定な印象を持たれていましたが、フリーランス新法の施行によって「法的保護がある働き方」として位置づけられました。
これにより、取引先との交渉力が向上し、より公平な取引が期待できるでしょう。
このように、フリーランス新法は、働きやすさと安心感をもたらす重要な法律と言えます。
ただし、フリーランス自身もこの法律を正しく理解し、活用することが大切です。
次は、フリーランスとして守るべきことについて詳しく解説します。
4. 注意点:フリーランスとして守るべきこと
フリーランス新法が施行されたことで、発注事業者には多くの義務が課されるようになりましたが、フリーランス自身も法律を正しく理解し、それに基づいた行動を取る必要があります。
ここでは、フリーランスとして守るべき注意点をいくつか挙げていきます。
契約内容をしっかり確認する
フリーランス新法では、発注事業者が取引条件を明示する義務がありますが、それを鵜呑みにしてはいけません。
提示された契約内容をしっかり確認し、不明な点や納得できない部分があれば、きちんと質問や交渉を行いましょう。
特に注意すべきポイントは以下の通りです。
- 報酬額と支払い期日
- 業務範囲(いわゆる「スコープ」)
- 契約の解除条件
明示された条件を記録として残すことも忘れずに。
メールや契約書のコピーは必ず保管しましょう。
自身の業務内容を明確にする
法律に基づいてトラブルを解決するためには、自分の業務内容をきちんと明確にすることが重要です。
例えば、業務にかかった時間やコスト、納品した成果物の内容を整理しておくことで、万が一トラブルが起きた場合の証拠になります。
業務に関する記録を残す具体的な方法:
- 納品物の控えを取る
- 業務内容を日記やツールで記録する
- 発注者とのやり取り(メールやチャット)を保存する
無理な要求には毅然と対応する
発注者からの無理な要求には、きちんと対応する姿勢が必要です。
例えば、「契約条件にない業務を頼まれた」「納品後に急な変更を求められた」場合などです。
フリーランス新法では、不当な要求や優越的地位の濫用が禁止されています。
そのため、こうした行為を受けた場合には、「法律ではそのような要求は不適切です」と冷静に伝え、必要に応じて相談窓口や弁護士に相談することも検討しましょう。
自分も法を守る立場であることを認識する
フリーランスは発注者から守られる立場である一方、自分も法を守る義務があります。
例えば、契約違反や不適切な請求を行わないことはもちろん、発注者が提示した条件をきちんと守ることが信頼関係の構築につながります。
この法律を活用するには、発注者との協力関係が重要です。
相手に求めるばかりでなく、互いに納得できる形で仕事を進めましょう。
フリーランス新法をきっかけに、より適正で快適な取引環境を実現するためには、こうした基本的なポイントを押さえることが大切です。
次は、万が一トラブルが発生した際の相談先について解説します。
5. トラブル時の相談先
フリーランス新法が施行されたとはいえ、現場ではまだトラブルが完全になくなるわけではありません。
もし契約内容や就業環境について問題が生じた場合、適切な相談先を知っておくことで早めに対処できる可能性が高まります。
ここでは、フリーランスが活用できる相談窓口をご紹介します。
公正取引委員会
公正取引委員会は、主に取引条件や報酬に関する問題を相談できる機関です。
例えば、以下のようなトラブルに対応しています。
- 報酬の減額や支払い遅延
- 契約内容の一方的な変更
- 優越的地位を利用した不当な要求
フリーランス新法の規定に反する行為が疑われる場合は、まずここに相談すると良いでしょう。
公式サイトや電話窓口を通じて、具体的な相談手続きが可能です。
厚生労働省
厚生労働省では、フリーランスの就業環境に関する相談を受け付けています。
具体的には、以下のようなトラブルに対応します。
- ハラスメント被害(セクハラ・パワハラなど)
- 育児や介護との両立に対する配慮がされない
- 安全で働きやすい環境が整備されていない
必要に応じて地方の労働局や相談センターを紹介してもらえる場合もあります。
専門家や弁護士の活用
問題が複雑で、法律的な解釈が必要な場合は、弁護士やフリーランス向けの専門家に相談することをおすすめします。
特に、契約トラブルがこじれて裁判沙汰になる前に、プロにアドバイスを受けておくことが重要です。
弁護士への相談は敷居が高いと感じる方もいるかもしれませんが、初回相談が無料の法律事務所やオンライン相談サービスも増えています。
積極的に活用してみましょう。
フリーランス協会などの民間団体
フリーランス協会や労働関連のNPO法人なども、相談先として検討できます。
これらの団体は、フリーランス向けのサポートプログラムを提供しており、無料または低料金で相談に応じてくれる場合があります。
トラブルを未然に防ぐために
相談窓口を知っておくことは大切ですが、それ以上に重要なのはトラブルを未然に防ぐことです。
契約時に取引条件をしっかり確認し、記録を残しておくことが、問題を大きくしないポイントです。
万が一トラブルが発生した場合も、慌てずにこうした窓口を活用し、適切な対応を心がけましょう。
最後に、フリーランス新法の施行をきっかけに、私たちが目指すべき働き方についてまとめます。
6. まとめ:フリーランス新法を活用して安心の働き方を
フリーランス新法の施行は、フリーランスとして働く人々にとって大きな前進です。
これまで曖昧だった契約ルールが明確化され、働きやすい環境が整いつつあります。
しかし、この法律をただ知っているだけでは十分ではありません。
自分自身の働き方を見直し、法律を上手に活用することが重要です。
フリーランス新法の主なポイントをおさらい
- 取引条件が明確化され、契約トラブルが減少する。
- 報酬の支払い期限が守られることで、金銭的な安心感が得られる。
- 発注事業者の不当な要求が法律で禁止されている。
- 就業環境の整備により、働きやすさが向上する。
- 万が一トラブルが発生した際の相談窓口が利用可能。
これらのルールをうまく利用することで、安心して業務に集中できる環境が整います。
フリーランスが目指すべき未来
フリーランス新法は、フリーランスという働き方を社会に認めてもらうための第一歩です。
この法律を通じて、フリーランスと発注者が対等な関係を築き、互いに信頼できる取引が増えていくことを期待しましょう。
また、自分自身も契約内容や業務範囲をきちんと管理することで、よりプロフェッショナルなフリーランスとして評価されるはずです。
フリーランスの社会的地位向上のために、一人ひとりができることを考え、行動していきましょう。
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参考サイト一覧
以下は、この記事を作成する際に参考にしたサイトです。
フリーランス新法に関する情報をさらに詳しく知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
- 契約ウォッチ – 2024年施行法改正まとめ
- 政府広報オンライン – フリーランス新法の解説
- freee – フリーランス新法の基本情報
- 弥生株式会社 – フリーランス新法のポイント
- マネーフォワード – フリーランス新法解説
- 創業手帳 – フリーランス新法について
- 村井まさこ公式ブログ – フリーランスのための法改正情報
- シャチハタ – フリーランス新法コラム
- 弥生株式会社 – フリーランス向け契約情報
- オーセンス法律事務所 – フリーランスと法改正
以上が参考サイト一覧です。